世界大会を終えての学び① 2025


静岡県浜松市でスポーツメンタルコーチングをしています喜納将克です。

  

今回のテーマは『世界大会を終えての学び① 2025です。

 

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 本ブログは、育成年代のアスリートやご両親に読んでいただきたい内容です。日本代表での活動を通じて肌で感じていることを皆さんと共有しています。先日、スペインで行われましたU24アルティメット世界選手権に帯同してきての学びを共有させて頂きます。【人生思い通りにはならない。だから学びが深い。】【大会前に優勝をイメージすることに意味があるのか?】などのテーマに答えていきたいと思います。今後も世界大会での学びを伝えていきたいと思います。皆様の役に立てたなら幸いです。

 

※ブログの感想や質問をいただけると励みになります。皆様のコメントお持ちしております。

 

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人生思い通りにはいかない。だから学びが深い。


 

先月、スペインのログローニョにて開催されましたU24アルティメット世界選手権に日本代表トレーナーとして帯同してきました。応援していただいた皆様には心から感謝申し上げます。皆様の応援がとても力になり、大会を通じて最後まで諦めずに頑張り抜くことができました。本当にありがとうございました。

 

本大会を通じて、私が学んできたこと、皆さんの為になる学びを共有できたらと思います。 まず率直な学びとしては、「人生思い通りにいかない。だから、学びが深い」という事です。本大会の結果としては、ベスト8で負けてしまい、最終順位が5位と優勝を目指していたチームとしては大変残念な結果となってしまいしました。

 

国内合宿で強豪社会人チームを相手に勝利して自信をつけたり、日々のトレーニングなど優勝を目指して毎日できることをやって来たつもりですが、世界大会にいくとベルギー、カナダ、イタリアなどの強豪国には勝ちきれず、決勝の舞台には行けませんでした。もちろん、強豪国相手にも通用する部分はあって、流れを掴みかけた場面もありました。ですが、最終的にスコアでは負けてしまう結果となりました。

 

選手達に目を向けると、ポイントとなる試合の重要な場面で出場できる選手もいれば、ずっと控えで悔しい思いをしている選手もいましたし、国内合宿では安定していたプレーを見せていた選手が、世界大会では簡単なミスをして試合の流れを潰してしまったり、 思いがけない怪我やアクシデントがあり、プレーに支障がでている選手もいました。

 

これは、皆さんにも共通する面があると思います。大会が始まる前はできるだけ良いイメージ、良い結果を想像して大会に臨むけれども、実際大会が始まると全く思い通りにはいかず、想像していた未来とは全く違う現実にガッカリした経験があると思います。このように、良い未来を想像すると、必ず良い未来を引き寄せられるといった根拠のない確信(自信)が、崩れた時に人はガッカリし、「自分の人生大したことないじゃん」と勘違いするのです。

 

 

どうしてそんなことが起こるのか?

それは、人生が思い通りにいくと勘違いしているからです。有名な選手や多くの成功者の様に、人生を創造していける力を身につけて、結果を出し続ける人になりたい。結果を出し続ける人になれるのではないかと思い込んでいるのです。そのような思い込みで自分の人生を見てみると、他人の人生と自分の人生を比較して、結果が出ていない自分はできない人間だと、自分を否定したり、責めてしまうジャッジ(判断)につながります。

 

私はこのジャッジが、さらに人生を迷わせることを知っているので、人生が思い通りになるという考え方は捨てました。その代わり、人生で起こることは必然である。という新しい考え方をしています。今回の5位という結果は今の私達一人一人には必然のこと。

 

・結果を良し悪しで判断するのではなく、結果にどんな意味があるのかを考える。

 

・人生が自分の思い通りにいかないのは、自分に改善しなければいけない課題が残っているということ。

 私達は経験を通して、その事実を学んでいます。

 

結果の裏側にある目的や意味に気づけないと、この先もずっと結果に囚われる人生を過ごします。優勝できないと一流じゃない。結果が全ての世界では、勝つことが正義になりやすいです。ただ、本質は成功法則があるわけでもなく、自分に必要な現実を引き寄せているのです。その現実(結果)をそのまま受け止めて、結果に意味を見出すことが最も重要なんです。経験からの学びが、人生の醍醐味です。

 

大会前に優勝をイメージするのは意味がないのか?


 結果をジャッジ(判断)しないと言うと、大会前に良い結果をイメージすることは必要ないんじゃないか?と思われる方も多いかと思いますが、それは間違いです。なぜかというと、優勝をした経験がないのであれば、優勝をイメージするしかないのです。経験したことがない未来を引き寄せるには、その未来を想像することからしか始まりません。

 

未来を具体的に想像して、想像したことから準備を始めて、実際に行動しながら形を作っていく。本大会に挑戦することで、想像していたことと現実の差を経験値として知ることができます。この経験が大きく深い学びです。

その学びを深めるために、もう一度優勝に向けて挑戦する選択をする場合もあるし、その経験を他の場面に活かしていく選択もあります。思い通りに人生を創造するということは、経験したことがないことを想像して、全力で準備をして、挑戦して、結果を振り返り、改善して、前に進んでいくことで、少しずつ作られていくものです。1度で完璧になることはありません。

 

何度も、何度も改善することが、徐々に思い通りの人生に近づいていくんです。何度も諦めない心が、多くの成功者が結果を出し続ける理由になります。私がレジリエンス(逆境から回復する力)を大事にしているのは、逆境を乗り越える時に人として大きく成長でき、人生の本質に気づける機会が多いからです。

 

だから、大会前に良い結果を具体的にイメージをして、それに向かって全力で準備をし、挑戦してください。何度も、何度もその経験をして、結果の裏側にある意味を学んでください。それを続けていると、自分では考えもつかない未来がやっていくる経験をすると思いますよ。

 

思い通りにいかなくても、全て幸せにつながっている


 

 最後に一つだけお伝えすると、自分の思い通りの人生でなかったとしても、人生で起こることは全て幸せにつながっていることを知っておいてください。今の困難は、将来自分が幸せになるために乗り越えなければいけない課題であり、幸せになる覚悟を試されている試練でもあります。

 

後から振り返った時に、あの時の苦労があったから、今の私があると感じれる様にしましょう。どんな現実が来たとしてもそこから逃げずに、弱さと向き合って、挑戦を続けてください。あなたの挑戦を応援しております。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

今後も、スポーツメンタルに関わる情報をブログで発信していきたいと思います。他のブログも是非お楽しみください!また、コーチングにご興味がある方は、体験コーチングの方にもいらしてください!お待ちしています!!