ネガティブ感情から何を学ぶか?


いつもお読みいただきありがとうございます。

MIND COREパーソナルコーチング

喜納将克(きな まさかつ)です。

 

このブログでは、アスリートのメンタルが向上する記事をお伝えしています。

 

 

読み進めることで、物事の捉え方が変わったり、何か気づきが生まれるヒントが生まれるかもしれません!一緒に学んでいきましょう!

 

 

今回のテーマは『ネガティブ感情から何を学ぶか?です。

 

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ネガティブ感情から何を学ぶのかというと、ネガティブ・バイアスという人の脳の仕組みと、ネガティブ感情の役割について知っておきましうょう。そして、ネガティブ感情から、ポジティブ感情に切り替える際に重要な『ニュートラルな自分に戻る』という事をお伝えしました。ネガティブからポジティブになるよりも、ネガティブからニュートラルになる事の方が、気持ちの切り替えはスムーズです。ちょっとした工夫で気持ちの切り替えができるので、是非参考にしてみてください!

 

本ブログは、気持ちの切り替えが上手くできないアスリートに読んでいただきたい内容です。

 

 

※ブログの感想や質問をいただけると励みになります。皆様のコメントお持ちしております。

 

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ネガティブ・バイアスについて


 ネガティブな事に目が向いてしまうことをネガティブ・バイアスと言います。ネガティブ・バイアスは原始的な本能で、我々祖先が進化の過程で生き残るために獲得してきた能力です。つまり、人間は生まれ持って、ネガティブなことを覚えておき、ポジティブなことは忘れやすいという性質を持っています。

 

 

あなたは、ネガティブ・バイアスのことを知っていましたか?私はネガティブ・バイアスのことを知った時、人の脳の仕組みとしてネガティブに目が向く自分がいても当たり前だったんだという事を教えてもらいました。ネガティブ・バイアスに対処する術を身につけるためには、ネガティブ・バイアスに気づいているということが必要なんですね。

 

 

人がネガティブな事に目が向いている時、古い脳の神経回路を使っています。これは、思考のクセのようなもので無意識に使っています。この古い神経回路を通して世の中を見ると、良い/悪いの2択でみています。この出来事は自分にとって(又は、自分の周りの人にとって)都合が良いか、悪いかの価値判断を瞬時に行い、脳の中にインプットしているのです。そして、危険から自分の身を守るために悪いと判断された情報が主に記憶として蓄積されていきます。

 

 

真に世の中を正しく認識するためには、全ての出来事には必ず良い面と悪い面の両方が存在しているという新しい考え方をインストールしなくてはいけません。物事の一側面だけをみて、これは私に都合が悪いと評価するのではなく、色々な角度から物事を考えてみて良い面も探していく姿勢が必要です。これは新しい神経回路を使っていくという作業でもあります。

 

 

例えば、転倒して怪我をしてしまった場合、普通に考えるとネガティブ・バイアスがかかって、私にとって都合が悪い出来事として記憶に残ってしまいます。この時に、新しい神経回路を使って、良い面を探してみると都合が悪い記憶としては残らず、あの経験があったという成長に必要な経験として記憶に残るのです。

 

準備不足で焦って転んでしまったから、次からは準備をしっかりしよう」

 

「この時期に怪我をしたことで良かった、本番までに体を作り込んで成長しよう」

 

「試合は出れないけど、一歩引いた視点で分析できるから、自分に必要なことが明確になった」など

 

 

怪我をした出来事の良い面を探すことは、とっても頭を使います。だけど、意識して良い面を探し続け、1個1個増えていくことで気持ちがネガティブから、ポジティブに転換する瞬間があります。意識的にその転換点まで、良い面を探すとネガティブ・バイアスから抜け出すことができるんです。 

 

 

ネガティブな感情の役割


ネガティブな感情は悪いものではなく、ネガティブな感情にも意味があります。

 

・心の働きを制限し、目の前の危機に対処する

 

・自分が無理をしていたり、自分の感情を無視していたりすることに気づく

 

・同じ思いを経験している人への理解が深まる

 

このような役割があると知っていると、目の前にある危機をどうやって回避するかの対処法を考えたり、自分が無理しすぎていないかに気づく手掛かりとなります。そして、感情が沸き起こるというのは、隠れた考えや価値観を反映していて、自分を知ることにもつながるんですね!

 

 

ニュートラルに戻る


ここまでは、人にはネガティブ・バイアスがあること、ネガティブ感情にも意味がある事をお伝えしました。人の脳の仕組み、ネガティブ感情の役割についての事実を知るだけでも、『ネガティブに考える自分』が、今までより肯定できるようになっていませんか?

 

 

ネガティブな自分を変えるためにも、今日からものすごく意識して物事の良い面を探しながら、新しい神経回路を使って強化する取り組みをしてみましょう!

 

 

と言っても、無理やりポジティブに考えようとしても、上手くいきませんよね。

だから、ネガティブな気持ちになっている時は、まずニュートラルまで戻すことです。

ニュートラルとは、ネガティブでもなく、ポジティブでもないフラットな心の状態です。

平常心という表現が近いかもしれません。

 

 

➖を➕にするのではなく、ゼロに戻すんです。

まずゼロに戻してから、➕の要素を少しずつ探していく

イライラしたり、怒れてくる事があっても、まずゼロに戻す。

情けなくなったり、悲しくなっても、まずゼロに戻す。

 

 

ネガティブな感情は、反芻(はんすう)といって嫌なことを繰り返し思い出すことで、ネガティブな感情を何度も味わってしまい、

うつ病に発展して行きます。まずは、感情的になっている自分から、一歩引いて平常心に戻って、そこからポジティブな要素を探してみましょう。ニュートラルな自分に戻る事を、意識してみるだけで、気持ちの切り替えが上手になりますので、是非取り組んでみてください!

 

 

 

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